お盆に実家へ帰省しました。七尾市田鶴浜町、そう竹内のみそまんじゅうの町です。みそまんじゅうも好きでしたが、私は幼い頃祖母からもらって食べていた、じっちゃん(杉森菓子舗の屋号)のえんがら饅頭が大好きでした。
「えがら饅頭やよ。」
金沢出身の妻から冷ややかな一言。インターネットで見てみると……? 「えがら」になっとる。「えんがら」は方言やったんか~。祖母も金沢出身だったのですが、すっかり能登の方言に染まっていたようです。
ちょっと前に、テレビ金沢のマスコット、テレ金ちゃんのモデルが饅頭だと知りました。緑色の彼は「えんがら饅頭」だったんですね。
インターネットが普及し、物流が発展した今日では、現地へ行かなくても、「えんがら饅頭」を購入できる便利な世の中になりました。
※ 緑色の「えんがら饅頭」はネット販売していないようです。m(_ _)m
物流が発達していなかった40数年前の話。
東京で学生生活を送っていた伯父が帰省し、東京で味わったうまいものを実家でも食べたいと、スーパーへ買い物に行きました。ところが、東京では当然のように陳列されている商品が、そこにはありませんでした。いくつかの店をまわりましたが、売り切れではなく、陳列場所すらない状態の店も。ようやく一つ発見したその商品は、なんと、「賞味期限切れ」。その場はあきらめたようです。
「腐っとるようなもんやから、気にせんでもええがいや」
当時、伯父に向かって、そんなことを言った父。還暦を過ぎて、健康に気を使い始め、5、6年前から、「腐っとるような」その商品を食すようになりました。
「腐っとるような」その商品、みなさん、もうお気づきでしょう、それは「納豆」です。今では、どこのスーパーにも必ず置いてありますね。
ちなみに実家の食卓に納豆が、初登場したのは、私が高校生の頃で、25年ほど前でした。納豆パックにさえ触ろうとしないほど拒否していた父の口に入るまでに、20年も、かかったわけですね。/(。_。;)
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